
先日、お客様からの相談で、昭和60年代に亡くなられた祖母の相続の件で相談があった。
なんでも、すでに他界した相談者の親御さんと実家である祖母たちと犬猿の仲で、全く連絡を取っていなかったらしく相談者は孫にあたるのに、祖母や叔母などに今まで一度も会ったことが無かったようです。存在すら知らされていなかったようです。
ところが、最近になって叔母が登記を依頼した司法書士から連絡があったそうです。その内容は一部不動産以外の家屋とその土地の相続登記で、放棄の確認の連絡だったそうです。
最初は、放棄は強制できないのでは?と思ったのですが、相続回復請求権には時効(知ってから5年相続開始から20年)があった。30年以上経っているので、多分それを見越しての放棄の確認だったのではないかと思われます。
あくまで推測ですが、登記の義務化で罰則ができたので、その叔母も30年以上経った現在、やっと動いたのではないかと思います。多分、その叔母も時効まで待っていたのではないと思われます。(もし、時効を待っていたら20年以上たったところで登記を行うと思います。)
教訓としては、自分のルーツは知っておく必要があるのかな?上の世代(尊属)は存命かな?とか確認しておいた方がいいのかな?と思いました。
この場合とは違いますが、世の中には自分の知らない親戚がいて、ある日突然、「相続(負債も財産も)しますか?」という手紙が、誰にでも起こり得るのだと実感しました。